• ママと赤ちゃんの笑顔を守るために

いろんな睡眠問題を起こす2大原因

侮ってはいけない!生活リズム

「赤ちゃんは寝たい時に寝て、起きたい時に起きるから、赤ちゃんがいつ寝るかは赤ちゃん任せで大丈夫」 「赤ちゃんは睡眠不足にならない」 本当でしょうか。


日本の赤ちゃんの就寝時刻が非常に遅いことはよく知られており、また、世界16カ国の0~36ヵ月の睡眠状況を調べた調査研究(Mindell et al. Cross-cultural differences in infant and toddler sleep. Sleep. 2008)によると、日本の赤ちゃんは世界一睡眠時間が短いということです。


日常生活の中で常態化している習慣が、赤ちゃんの寝つきの悪さや、頻回な夜間覚醒につながっていることがあります。 どのような習慣が、睡眠に悪影響をあたえるかについて、睡眠障害国際分類(米国睡眠医学会が主となり策定している睡眠障害の分類)では、不眠症の中の「不適切な睡眠衛生」という項目で、以下のような項目をあげています。

(出典:小児科臨床ピクシス14 睡眠関連病態, 中山書店) 

もちろんこれは成人の場合ですが、乳幼児の質の良い睡眠を考えるにあたっても、非常に役立つものだと思われます。赤ちゃんの睡眠の質の改善と同時に、親の睡眠も見直すことで、赤ちゃんがいる家庭での睡眠の問題は大きく改善されるので、親自身も心当たりのある場合は、自分の睡眠改善に取り組んでみましょう。

意外な落とし穴 ー 寝かしつけ

寝かしつけに関係する習慣が原因となっている乳幼児に見られる不眠症があります。

米国睡眠医学会が中心となって策定した睡眠障害国際分類・第2版にある、「小児期の行動性不眠症」です。


小児期の行動性不眠症とは、主に生後6ヵ月以上の乳幼児で、「寝つけない、眠っていられない、あるいはその両方で確認される行動的原因に関連するもの」とされていて、入眠時関連型としつけ不足型の2つに分類されています。


出典:睡眠障害国際分類第2版―診断とコードの手引きを要約

日本の場合は、寝かしつけをすること自体が、文化的に一般的な行動です。また、個々の赤ちゃんがそれぞれに寝入るための条件を持っていることが通常なので、赤ちゃんに寝かしつけが必要なこと自体はまったく問題ではありません。

しかし、その寝かしつけが手がかかりすぎて親の負担が強い、また、その手のかかることを、一晩に何度も要求し、養育者が疲労困憊という状態だと、何らかの対策をとった方がいいでしょう。


この症状は、乳児の10~30%に見られ、「病気」ということではなく、「親または子の行動上の問題」です。欧米では、下記のような、行動的アプローチによる対策が紹介され、それをサポートする制度を持った自治体や団体も存在します。


小児の睡眠問題への行動科学的アプローチ

出典:羽山順子ら, 久留米大学心理学研究, Vol.10, 2011       

赤ちゃんの眠り研究所では、寝かしつけを、養育者の負担が少ない方法に変更し、生理的夜間覚醒の後にも、なるべく最小限の関わりで再入眠できるようになることで養育者の夜間の負担を軽減できるよう、上記の「消去法」の中の「親同伴の消去法」をアレンジして、一つの選択肢としてお伝えしています。

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